JUGEMテーマ:家庭
神奈川県のA様より、染み抜き(しみぬき)の依頼がありました。綿(COTTON)55%・絹(SILK)45% コートで、革紐の部分を飼われてる犬がくわえて遊んでしまい、革の色が生地に移ってしまった(移染)ものです。その際、革紐はちぎれてしまい、A様ご自信で革紐を取り、その部分を水で洗ったそうです。そこで、ご近所のクリーニング店へ相談したところ、クリーニングができないと断られてしまったそうです。大変困ってしまい、ネットで当店を見て、シミ抜きの依頼をいただきました。
最近多いのですが、この品物も水洗い不可、ドライクリーニング不可の洗濯表示がある品物です。洗濯表示に従えば確かにクリーニングは不可です。しかし、生地とシミ抜きの方法を考えれば、シミ抜きはできます。
シミ抜き前
染み抜き依頼 染み抜きは幸村クリーニング店

 シミ抜き後
染み抜き完了 染み抜きは幸村クリーニング店
部分的に水洗いされたということでしたので、濡れたと思われる部分が黄色く輪シミになってしまっていたので、その部分も染み抜きしておきました。
通常であれば、シミ抜きの仕事はここで終了です。しかし、このままでは着られないですよね。革紐はワンちゃんが食いちぎってしまったのだから。そこで、革紐は全く同じというわけにはいきませんが、私が製作します。留め具は同じものがないので、似たようなものを2箇所とも知り合いの優秀でとても親切な修理屋さんで付け替えるということをA様に提案させていただきました。A様は、似たような留め具探しや、修理できるお店探しをしなきゃと考えていたところだったので、是非お願いします、との返事をいただきました。
まず革紐の製作ですが、私の革の修正技術が役に立ち、ほぼ同様の革紐を製作することができました。後は信頼ある知り合いの修理屋さんへ留め具の取り付けをお願いしました。
染み抜き・修理後
染み抜き・修理完了 染み抜きは幸村クリーニング店
これで、また気持ちよくこのコートを着ていただけます。今回は染み抜きだけでなく、お客様の立場に立ったサービスができてよかったです。
気に入った大切なものは、永く着たいですよね。
また、何かお困りのことがありましたら、お気軽に幸村クリーニング店へご相談ください